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コラム

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【解説】「自工会/部工会・サイバーセキュリティガイドライン 工場領域版 V1.0」公開!OT環境の対策と「けんちくん」による適合効果

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はじめに:工場領域に特化したセキュリティガイドラインの公開

2026年4月1日、「自工会/部工会・サイバーセキュリティガイドライン 工場領域版 V1.0」が正式に公開されました。

自動車産業は、無数の部品やソフトウェアなどの構成要素を組み合わせて製造されるため、自動車メーカーだけでなくサプライチェーンを構成する各社の工場に対するサイバー攻撃の脅威が日々高まっています。ランサムウェア等による工場停止のニュースが出始めた今、現場における確実なセキュリティ対策は、企業の信頼と直結する待ったなしの経営課題です。

 

本記事では、新たに公開された「工場領域版」の重要ポイントと、現場の負担を最小限に抑えながら確実に対応するための具体策を解説します。

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エンタープライズ版(V2.3等)との明確な違い

従来の「自工会/部工会・サイバーセキュリティガイドライン(エンタープライズ版)」は、主に会社全体ベースとなるOA環境(IT領域)を対象としていました。一方、今回の「工場領域版」は、工場内のOT環境(制御・運用技術領域)に特化した内容となっています。

 

ここで重要なのは、場所と環境による棲み分けが明確にされている点です。

OA環境はエンタープライズ版、工場内のOT環境は工場領域版を用いて評価を行います。 すでにエンタープライズ版で対策・確認済みの領域を、本ガイドラインで重複して評価する必要はありません。また、本ガイドラインを用いたチェックシートの結果が、エンタープライズ版のスコアに悪影響を及ぼすこともないため、独立した評価基準として安心して取り組みを始めることができます。

工場領域版(V1.0)の概要と重視すべき点

本ガイドラインは、「現場担当者が管理するOT環境」を主な対象としています。具体的には、製造設備をはじめ生産管理系・設備系ネットワーク、MES(製造実行システム)、SCADA(監視制御システム)、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)などが該当します。

工場領域版において特に重視すべき点は以下の2つです。

  • 「年1回以上」の定期的な自己評価の実施
    OT環境において実施すべき基本的なセキュリティ対策に抜け漏れがないかを定期的に確認し、継続的な改善(見直しや是正)を図ることが推奨されています。
  • 「代替策」によるリスク低減の容認
    OT環境は「稼働を止められない」「古いOS(レガシーOS)が残っている」など特有の制約があり、IT環境と同等の対策が困難な場合があります。その際、運用ルール等の代替策によってリスクを低減することが明確に認められています。

対策の鍵:PC検疫ツール「けんちくん」による適合効果

では、ガイドラインの要求事項に具体的にどう対応すべきでしょうか。 大がかりなネットワーク改修を行わずに、確実な「水際対策」を実現するPC検疫・ログ管理ツール「PC検疫 けんちくん®」を活用することで、現場の負担を最小限に抑えつつ、以下の重要項目(No.)を効果的にクリアできます。

  • 【No.17 アクセスログの安全管理】 ガイドラインでは、アクセスログを脅威から保護するためにアクセス制御を行い、適切な期間(6か月以上)保持することが求められています。 「PC検疫 けんちくん®」で取得した検疫・操作ログを検査用PCやNAS(ネットワーク接続ストレージ)などに安全に保管し、アクセス制御や改ざん防止を適用することで、この要件にしっかりと対応できます。

  • 【No.37 工場ネットワーク接続ルールの策定】 工場ネットワークに直接接続するすべての機器(社外からの持ち込み機器含む)に対する接続ルールの策定が求められます。 保守業者などの持ち込み機器に対し、「事前にけんちくんで検疫してから接続する」という運用ルールの実行手段を提供します。入り口での検疫通過記録が客観的なログとして残るため、ルールの実効性を強力に担保できます。

  • 【No.41 ソフトウェアインストール状況の定期確認】 無断インストールを制限し、違反がないかを年1回定期的に確認する必要があります。 けんちくんのソフトウェア調査機能を用いれば、検査対象PCのインストール済みアプリの一覧を自動で取得できます。人の目視や自己申告に頼らず、定期確認を客観的な記録として容易かつ正確に残すことが可能です。

  • 【No.58 インシデント調査に必要なログの取得】(★最重要・大注目ポイント) インシデント発生時の原因調査において、古い製造設備などでは独自OSや専用機であるため、操作ログ(6か月分)の取得自体が困難なケースがあります。 しかし、ガイドラインでは代替策として「ネットワークログとOS基本機能のシステムログの取得」が認められています。 「PC検疫 けんちくん®」のログ機能は、まさにこの代替策に合致するログを自動で取得・保管できます。
▼ 「PC検疫 けんちくん®」が提供する詳細ログ項目一覧

「けんちくん」を工場ネットワークの入り口や設備端末に活用することで、以下のような多角的なログを確実に記録・管理できます。各ログ項目は、ガイドラインの要求事項に以下のように適合します。

項番 達成条件 達成基準 けんちくんによる適合効果
No.17 アクセスログの安全管理 アクセスログを安全に保管し、アクセス制御された状態で管理していること。適切な期間のログを保持し、ログの保存先にアクセス制御等を適用していること。(対象:重要度が高い製造設備・システム) 検疫・操作ログは検査用PCやNAS等に安全に保管可能。6か月以上の保持にも対応します。
No.37 工場ネットワーク接続ルールの策定 工場ネットワークに直接接続する全ての機器(会社標準機器・社外からの持ち込み機器を含む)を対象に、接続に関するルールを定めていること。 「検疫してから接続」というルールの実行手段を提供。入り口検疫の通過記録により、持ち込み機器へのルール適用の実効性を担保します。
No.41 ソフトウェアインストール状況の定期確認 利用を許可または禁止するソフトウェアを定めて無断インストールを制限し、インストール状況に違反がないか定期的(1回/年)に確認していること。(対象:設備・機器、クライアントPC) ソフトウェア調査機能でインストール済みアプリの一覧を自動取得し、定期確認を客観的な記録として残せます。
No.58 インシデント調査に必要なログの取得 製造設備・システムの操作ログ(日時・ホスト名・ユーザーID・IPアドレス・操作内容)を6か月保管していること。※取得が難しい場合、ネットワークログとOS基本機能のシステムログを代替策として認める。 利用登録とPC上のOS基本機能のシステムログを取得・保管。ガイドラインが認める代替策にそのまま該当します。

まとめ

自動車産業のサプライチェーンの一角として安全な生産体制を維持することは、企業の信頼そのものです。今回公開された「工場領域版」への対応は急務ですが、現場の稼働を止めたり運用に膨大な手間をかけたりすることは避けたいのが実情かと思います。

「PC検疫 けんちくん®」のような、既存のネットワーク環境や相手のPCに影響を与えない強力なツールを賢く活用することで、現場の負担を最小限に抑えながらガイドラインの達成基準をクリアすることが可能です。まずは自社のOT環境の現状を把握し、手軽で確実な「入り口対策」から一歩を踏み出してみませんか?

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「PC検疫 けんちくん®」

この資料は「自工会/部工会サイバーセキュリティガイドラインv2.3」への対応に向け、持込機器の管理を自動化する実効的な対策を解説します。ネットワーク改修を抑えつつ、未許可機器の制限やログ取得といったLv1〜3の要求事項をクリアする具体的な手法を紹介しています。
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