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【製造業向け】SASEとは?なぜ今SASEが必要なのか?

工場の生産ラインやサプライチェーンが止まれば、その影響は一社にとどまらず、取引先や納期、事業全体にまで及びます。
一方で、製造業ではスマート工場化やテレワークの定着により、社外から社内システムへアクセスする機会が増えています。 こうした環境変化に対応するには、従来型の境界防御だけでは不十分です。
そこで注目されているのが、ネットワークとセキュリティを統合して守る「SASE」です。 本コラムではSASEの基本から、なぜ製造業に必要なのか、さらに「PC検疫 けんちくん®」との組み合わせで実現できる防御の考え方まで分かりやすく解説します。
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そもそも「SASE(サシー)」とは?
SASE(Secure Access Service Edge)とは、ネットワーク機能とセキュリティ機能をクラウド上で統合して提供する仕組みのことです 。
例えるなら会社のパソコンやデータを守るための「インターネット上の見張り役」。 従来のように、社内ネットワークの内側を一律に守るのではなく、ユーザーや端末がどこにいても、安全に業務システムへ接続できる環境をつくることを目的としています。
テレワーク、クラウド利用、工場や拠点の分散化が進んだ今、従来型のセキュリティだけでは対応しきれない場面が増えています。
その課題に応える考え方がSASEです。
これまで主流だった「境界型セキュリティ」と、これからの「SASE」の違いは以下の通りです。
【従来のセキュリティ(境界型)】
考え方:「会社(オフィス)」という箱のまわりに強固な壁(ファイアウォール)を作り、内側を守る。課題:
・テレワークで社外から業務システムを使う
・クラウドサービスに重要データを置く
・工場や拠点がネットワークで広くつながる
といった状況が当たり前になっています。
その結果、守るべき対象が社内だけでなく、社外・クラウド・拠点全体に広がったことで、境界型の守り方だけでは不十分になってきました。
【これからのセキュリティ(SASE)】
考え方: クラウド上に「安全な関所」を用意し、社員がどこにいても(自宅、工場、外出先)、そこを経由して安全・快適に通信を行う。メリット: 「場所」に縛られず、常に均一で強力なセキュリティを維持できる。
実は製造業の人にこそ必要なSASE!3つの深刻なリスクと対策
「製造業=工場」というイメージから、SASEのようなIT中心のセキュリティは不要と思われがちですが、実態は真逆です。製造業が今すぐSASEを検討すべき3つの理由を解説します。
① 工場のスマート化(IoT)によるランサムウェアリスク
現在の工場は、生産性向上のために多くの製造機械や制御システム(OT)がインターネットや社内ネットワークに接続されています。ここがハッカーの侵入経路となり、工場のシステム全体が暗号化され、生産ラインが完全停止するリスクが現実化しています。
② サプライチェーンの脆弱性を突いた「踏み台」攻撃
ハッカーはセキュリティの強固な「大企業本体」を直接狙いません。まずはセキュリティ対策が手薄な「地方の部品工場」や「協力会社」をハッキングし、そこを足がかり(踏み台)にして大企業のネットワークへ侵入します。一拠点の甘さが、サプライチェーン全体の事業停止に直結します。
③ 技術データ(CADや設計図)の流出リスク
在宅勤務の普及や、海外拠点とのデータ連携により、会社の命とも言える「製品の設計図やCADデータ」をオフィスの外で扱う機会が増えました。悪意ある第三者への漏洩や、紛失・盗難リスクへの対策は一刻を争います。
【製造業を狙う踏み台攻撃の構図】
※SASEを導入することで、この拠点間の通信すべてをクラウド上で監視・制限できるようになります。
製造業がこれから実践すべきこと
これからの製造業に必要なのは、拠点ごとにバラバラだったセキュリティ基準を「クラウド(SASE)で一本化」すること、そして「社内のネットワークだから安全」という前提を捨て、すべてを疑ってチェックする「ゼロトラスト」の体制へ移行することです。
SASEとセキュリティの深い関連性|統合される4つの核となる機能
SASEは単一の製品ではなく、ネットワーク機能とセキュリティ機能をクラウド上で統合して提供するアーキテクチャです。これにより、複数のセキュリティ機能をまとめて扱えるようになります。主に以下の4つの機能が、クラウド上で24時間体制の警備を行います。
- SWG(セキュアWebゲートウェイ):
怪しいサイトの通行止め。業務中にウイルス配布サイト等へアクセスするのをブロックします。 - CASB(キャスビー):
データの持ち出しチェック。クラウドへの不正なアップロード・ダウンロードを監視します。 - ZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス):
厳重な本人・端末確認。アクセスしてくるユーザーが本当に本人か、端末が安全かを毎回チェックします。 - FWaaS(クラウド型ファイアウォール):
外部からの攻撃遮断。従来は各拠点にあったファイアウォールをクラウド化し、一括で安全に制御します。
SASEと「けんちくん」の連携で、ネットワーク管理をもっと強くする
SASEを導入する上で、最も重要になるのが「ZTNA(誰も信じない前提のアクセス制御)」です。しかし、SASE(クラウド)だけでは、工場現場に直接持ち込まれる外部業者のPCや、データの受け渡しに使うUSBメモリといった「物理的なデバイス」の脅威まではカバーしきれません。 このクラウド(SASE)の防御網の死角を埋め、防衛力を120%に引き上げる強力な相棒が「PC検疫 けんちくん®」です。
PC検疫 けんちくん®とは?
パソコンを会社のネットワークや機密データに接続する「前」に、その端末がセキュリティ基準を満たしているか(健康状態)をオフライン環境で検査・認証する仕組みです。
- OS(Windows等)やウイルス対策ソフトが最新版にアップデートされているか
- パターンファイルが自社の基準日数以内に更新されているか
などを、相手のPCにソフトをインストールすることなく(エージェントレス)、専用USBを挿すだけで客観的に判定します。
【SASE×PC検疫けんちくんによるハイブリッド防御のフロー図】
「SASE × けんちくん」がもたらす最強のゼロトラスト環境
SASEによるネットワーク防御と、けんちくんによる物理デバイスの水際対策を組み合わせることで、製造業のセキュリティは劇的に進化します。
- 「オフライン」での確実な水際対策: ネットワークに繋いでから自動隔離するのではなく、繋ぐ「前」にNG判定を出して未然に防ぐため、マルウェアの二次感染リスクを入り口で排除します。
- 現場の運用を止めないエージェントレス検査: 外部ベンダーのPC環境を汚さずに検査できるため、スムーズな導入・運用が可能です。さらにUSBメモリ等に潜むマルウェアも合わせて検査できます。
- IT管理コストの劇的な削減と監査対応: 専門知識のない現場スタッフでも画面の「OK/NG」を見るだけで簡単に判定可能。さらに「いつ・誰が・どんなPCを持ち込んだか」という検査ログが自動で記録されるため、アナログな手作業での運用負担が激減します。
まとめ:工場を止めない、データを渡さないための経営戦略
製造業にとって、SASEの導入や「PC検疫 けんちくん®」による物理デバイスの徹底管理は、単なる「IT部門のセキュリティ強化」にとどまりません。「工場の生産ラインを止めないため」「会社の命である技術データを守るため」の、極めて重要な経営戦略(事業継続計画:BCP)そのものです。
「何から手をつければいいか分からない」という場合は、大がかりなネットワーク改修なしで現場ですぐに始められる「PC検疫 けんちくん®」を活用した確実な水際対策や、SASEソリューションの検討から始めてみてはいかがでしょうか。
管理外機器の検疫システム
「PC検疫 けんちくん®」
